ゴスペラーズの黒沢薫、乃木坂46の中西アルノがMCを務め、毎回一組のゲストを迎えて観覧客を前にバンドの生演奏で歌声を届ける音楽番組。歌唱する楽曲は、ゲストとトークをしながらその場で決定。歌のパート分けやハーモニー、演奏の方向性を、黒沢が中心になり、ゲスト、バンドメンバーと会話して作り上げていく。音楽が生まれる瞬間、セッションのワクワクを体感できる“刺激的”な1時間。ゲストにスターダスト☆レビューの根本要を迎えたこの回では、いつも以上に音楽の楽しさと自由さにあふれ、いま、ここでしか聴けない生の音楽を、ステージ上の全員で奏でた。
作品紹介
一つの楽曲をどのように届けるか。歌手が持ち歌を披露する通常の音楽番組とは異なり、バンドメンバーを含めたプロのミュージシャンが、観覧客の前で音楽を作り上げていく様は、ほかの番組では見られないユニークなポイント。その中で飛び交う専門用語にはあえて説明を加えず、プロ同士の、スピーディーでときにヒリヒリする生々しいやり取りをそのままお見せするのも、番組ならでは。企画者の一人である黒沢さんの音楽への愛情が番組に宿り、出演したゲストが口を揃えて「音楽に寄り添ってくれている」と語ってもらえていることが、何よりの評価と感じる。この番組をきっかけに、音楽って楽しいと思ってもらえる番組作りを継続していきたい。
©TBS
作品動画
【審査員講評】
毎日新聞社 学芸部 記者 丸山 進
ゲストに迎えたスターダストレビューの根本要は、その歌唱力もさることながら、ボケも交えたトークでも引き付け、黒沢薫との掛け合いだけでも楽しめた。セッションでは、本当にその場で歌割りを決めている様子が、真剣に譜面に自分のパートを書き込む中西アルノの表情からも伝わり、そのドキドキ感が見ている側にも伝わってきた。最後はセッションを見事に完成させて見せ、トーク、緊張感、音楽性の高さで存分に楽しませた。