2024年9月に90歳の誕生日を迎えた筒井康隆。1960年代から先駆的なSF小説を次々と発表し、「時をかける少女」「パプリカ」など映像化された作品も多い。SNSでの投稿がきっかけで、最近では言葉が次々と失われる実験的な作品「残像に口紅を」がZ世代を中心に人気が再燃。多様なジャンルで600冊以上の書籍を刊行してきた筒井ワールドの全貌と魅力を本人と著名人が語り尽くす!
作品紹介
・1994年4月中野サンプラザで行われた「筒井康隆断筆祭」の映像がテレビメディア初公開。
・朗読舞台「筒井康隆、筒井康隆を読む」(2008年5月)の映像もテレビメディア初公開。
・2020年に食道ガンで逝去した一人息子伸輔さんについてテレビメディアで初めて胸の内を告白。
・90歳にして老人ホームで光子さんと暮らす映像自体がテレビメディア初公開。
・筒井作品を偏愛する俳優の斉藤由貴が朗読。
・筒井文学に傾倒した愛好家たちがその魅力をふんだんに語っています。
©NHK/JOYCE
作品動画
【審査員講評】
放送作家 石井 彰
現代文学の巨人、筒井康隆90年の人生と豊穣な創作世界を本人へのインタビュー、多彩な証言者、貴重な映像資料によってあますところなく描き出しています。特に作品『間接話法』の、本人による朗読(体読)は見事で言葉だけでなく身体もまた表現であることを証明していました。膨大な筒井作品世界をしっかり読み込んで、色鮮やかに描いた制作者の手腕に魅了させられました。