オリジナル番組賞 中継番組部門
徹底マーク!ゴールキーパー
~2017 J1第7節「FC東京-浦和」 BS102ch データ連動中継~
NHK BS102ch (日本放送協会)
PKストップやスーパーセーブ、時にチームを勝利に導くヒーローとして注目を集めるゴールキーパー。しかしサッカー中継で、その姿が映ることはほとんどありません。ところが試合中、J1のキーパーは5~6kmもの距離を移動しているそうです。彼らはいつ、何のために動いているのかを解明する!
作品紹介
試合中「GKはボールに触れていない時間に何をしているのか」を解き明かそうとしました。普段はメインスタンドにベースカメラを置き、ボールの動きに合わせてピッチを切り取った映像を中継しています。そのためGKはゴール前のピンチのシーンしか映りません。そこで今回は画面を4分割。左上の画面ではゴール裏に置いたカメラでGKの動きを後ろから常に追いかけました。右上にはGKを正面から捉えた専用カメラの映像と専用マイクレベルの表示。左下にはGKの位置やDFとの連動をCGで可視化。右下には視聴者からのメッセージとGKのデータを表示しました。101chで通常のサッカー中継を行うと同時に思い切った画面構成で挑みました。
【審査委員講評】 小宮山 悟(野球評論家)
衛星放送協会第8回オリジナル番組アワード、中継番組部門において、『徹底マーク!ゴールキーパー』の部門賞受賞に際して、審査員を代表し、一言、お祝いを申し上げます。
スポーツ中継で、今回のこの試みは、色々な競技に応用可能であるという事を感じさせる中継でした。スタジアムで観戦している感じになる映像で、面白さも伝わったし、ゴールキーパーというより、サッカーを専門的に観戦しているかのようで、面白かったです。
多角的に分析し、走行距離(移動距離)が想像以上であったりし、小島伸幸さんのインプレー中のポジショニングの説明等、非常に分かりやすかったと思います。サッカーに興味のない人が観て、ゲームの面白さ、ゴールキーパーの特性を伝える事が出来たかは不明ですが、この素晴らしい試み(ゴールキーパーにフォーカスした中継)を、今後の他競技に活かす事が出来るとすると、スポーツ中継が変わるかもしれないと期待大です。
受賞おめでとうございます。
衛星放送協会について
- 衛星放送に関するプラットフォーム
業務に係るガイドラインに基づく委員会 - 普及促進委員会
- 衛星放送のプラットフォーム
ガイドラインに関する委員会