オリジナル番組賞 情報教養番組部門
ウィーン・フィル最前線(全4話)
クラシカ・ジャパン (株式会社東北新社)
日本では保守的と思われているウィーン・フィルが変貌を遂げている。その実態はどのようなもので、その変貌の理由とは。ひとつのオーケストラから現代社会の縮図が見えてくるのでは。2011年10月来日に因み、クラシック音楽専門チャンネルならではのウィーン・フィル最新情報をお届けしたい。
作品紹介
グローバル化、世代交代、150年の慣習を破る女性の加入・・・。世界最高のオーケストラ、ウィーン・フィルに、今何が起きているのか。2011年ザルツブルク音楽祭開幕直前のウィーン・フィルに密着し、その舞台裏とリハーサル、楽団員の生の声を取材。ハプスブルクの香りを今に伝えるウィーン・フィルの「伝統」と「変容」を、4話にわたりお伝えする。
第1話と第2話は、ウィーン・フィルの基礎知識。楽団員の本業、メンバー構成、給料の配分方法、国籍多様化の理由など、音楽通でも知らない事情が楽団員の口から明らかになる。第3話は古参団員が語る巨匠たちのエピソードと、現在彼らが最も信頼する若き指揮者クリスティアン・ティーレマンの舞台裏。第4話はザルツブルク音楽祭オープニング・コンサートのリハーサル風景。
日本では保守的と思われているウィーン・フィルは、実は伝統を守りつつも変化を許容するオーケストラだったのだ。
【講評】:鴨下 信一 審査員
印象的なのは、話をしている人々の[顔の笑み]だ。こんなに機嫌よくインタビューを受けている人ばかりの番組を見たことがない。これがいちばんの授賞理由だろう。
音楽そのものより音楽の[逸話]が好きなんじゃないかと冗談をいわれる日本人相手に、このての番組を作るのは容易じゃない。みんな鬼のような批評家と化すからだ。
ベーム晩年のスローテンポ、意外と評判の良いカラヤンの最弱音など初心者向きの話の中に「ティーレマン、あのオペラ指揮者の」という一般人の声が入るのが素敵だが、それ以上に楽団員選考や楽団の運営といった組織論に至っている。
専門チャンネルが一般的な興味に及ぶために、番組はどうあらねばならないかの良き参考になると思う。
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