オリジナル番組アワード｜衛星放送協会について

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オリジナル番組賞　バラエティ番組部門

千原ジュニアの映画製作委員会

チャンネルNECO （日活株式会社）

映画製作を題材にドキュメントバラエティを作るとどうなるか…。
今最も映画製作を期待される芸人の一人である千原ジュニアが映画を作る過程を追いかけ、テレビではあまり明かされる事のなかった映画製作の裏側から千原ジュニアという芸人の思考の裏側までリアルに見せる番組を志向している。

作品紹介

千原ジュニアが映画企画を考えるにあたり、自らの人生で最も衝撃的な出来事として記憶に残る『西成暴動』をシナリオ・ハンティング！

【講評】：大木隆士　審査員
映画製作のための企画探しという設定で、１９９０年に大阪・西成で起きた暴動を正面から取り上げた。地上波では扱いにくい題材だが、対象に向き合う良い意味での軽さを存分に発揮し、衛星放送ならではのバラエティー番組になった。何でも見てやろうという、テレビ本来の自由さにあふれている。
登場人物が皆、人間くさい。西成地区の取材では、今にも石が飛んでくるかもしれないという緊張感、何が起こるか分からないライブ感が引きつけた。暴動当時、西成署に勤務していた警察官からは、暴動の沈静化につながった意外なエピソードも引き出す。ドキュメンタリーにもなりそうだが、千原ジュニアの洒脱な雰囲気で、最後まで軽さを保っていたのが良かったと思う。
残り２作は音楽番組。意欲的な企画で出来も素晴らしかったが、バラエティーというより中継部門の方が適切な感じもした。ウェルメイドの２作より、凸凹だがパワーのあった本作を選出した。