衛星放送は、赤道上空36,000kmの静止軌道上を周回している静止衛星を利用して、直接、契約世帯にテレビやラジオの電波を送り届ける放送サービスです。
衛星放送の仕組みは、地上の送信局から人工衛星に向けて電波を送り(アップリンク)、人工衛星が地上に向けて送り返し(ダウンリンク)、各家庭のパラボラ・アンテナで直接受信します。
マンションや集合住宅などでは、屋上に共同のアンテナを設置すれば共聴ケーブルにより衛星放送を受信することができます。
アップリンクの間、36,000kmという長い道のりで弱くなった電波を衛星内部で増幅して送り返すので、家庭に設置された小さなアンテナでも衛星から送られてきた電波を受信することができます。
日本の衛星放送は、使用する人工衛星によってBS放送とCS放送の2つに区分けされています。
参考:「衛星放送の現状〔平成30年度第4四半期版〕」/総務省 情報流通行政局 衛星・地域放送課