40年以上前に制作された作品でありながら、今もなお斬新であり続ける大正浪漫三部作をプロモーションするにあたり、余計な言葉を重ねるよりも、鈴木清順監督にしか撮りえない見事なショットを見せた方が良いと考え、各作品から選び抜いた画で構成した。清順監督のポップな色彩感覚にオマージュを捧げたエフェクトを添えて、年代を問わず興味と関心を抱いていただける内容に仕上がったと思う。
作品紹介
鮮烈な映像美で知られる鈴木清順監督が遺した『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』、いわゆる「大正浪漫三部作」の4Kデジタル修復版を初放送するにあたり、60秒番宣を制作した。各作品の瑞々しいショットを際立たせるため、あえてナレーションを付けず、作品がもつ画の迫力を全面に見せて、アバンはピンク、イエローが主体の色彩と英語テロップで、モダンな印象を表現し、作品紹介部分は『ツィゴイネルワイゼン』の同録に乗せて、各作品の鮮烈なシーンで構成しました。
『ツィゴイネルワイゼン』©1980/提供:リトルモア
作品動画
【投票会員社 選評】
・短い時間の中で番組の魅力を的確に伝え、視聴者の心を掴む工夫がされていた。映像の美しさや音楽の選曲も印象的で、一度見ただけで強く記憶に残った。
・清順監督の迫力ある映像に負けない文字の大きさ、色、動きで、視聴者を引きつける作品になっており、そこにオリジナリティを感じた。
・シンプルさがかっこ良い作品。作品を観ていない若い視聴者でも、引き込まれるインパクトある番宣だった。
・番組の魅力がテンポよく伝わっている。旧作を現代的な雰囲気に上手く仕上げていた。