オリジナル番組アワード オリジナル編成企画賞

追悼 演出家・蜷川幸雄
日本映画専門チャンネル(日本映画放送株式会社)

2016年5月に亡くなった演出家・蜷川幸雄。その日、劇場は静寂に包まれた。対照的に報道は“世界のNINAGAWA 逝去”を連呼した。“世界の”ってなんだよ、ずいぶん乱暴な物言いじゃないか。“蜷川”が“NINAGAWA”になった3作品。奇跡的に現存した映像を放送すべきだと思った。
作品紹介
2016年5月に亡くなった演出家・蜷川幸雄。生涯を通じて数多くの舞台を演出してきたが、“蜷川演出”を象徴する作品は何か、と問われると、おそらく大半の観客が挙げるだろう3作品がある。それは1980年代、蜷川と珠玉の名作を作り、そして去年の10月に亡くなった俳優・平幹二朗の代表作でもある。“世界のNINAGAWA”の出発点『王女メディア』(1984 年)。蜷川演出の代名詞『N INAGAWA マクベス』(1985 年)。1,000 回超の上演となる『近松心中物語~それは恋~』(1981 年)。いまはもう目にすることはできないその伝説の舞台の収録映像が残っているという噂を頼りに、素材探し、権利者、当時の出演者への許諾をゼロから編成企画担当が行っていった。また、制作背景や演出の特徴を、秘蔵映像や関係者インタビューと共に構成したオリジナル番組『蜷川がNINAGAWAになったとき』も制作、放送した。
【審査員講評】 東京中日スポーツ 報道部 宮崎 美紀子
                  「蜷川幸雄は、いつ世界のNINAGAWAになったのか」。その答えがここにある。「王女メディア」「NINAGAWAマクベス」「近松心中物語~それは恋~」の三本を見れば、特集番組の中で語られている「歌舞伎でもない新劇でも商業演劇でもない、どこにもない」蜷川演劇の真髄がわかる。いずれも1980年代の上演で、主演は平幹二朗。このこだわりが演劇ファンにはたまらない。若手俳優の育成、シェークスピア作品の全作上演など蜷川さんの功績は多岐にわたる。あれこれかき集めることもできただろうが、この3本にこだわったのが潔い。「とにかくこの三本を見ろ」といわんばかりの編成担当者の熱意が伝わってきた。偏愛と呼ぶべきかもしれないが、偏愛こそ有料専門チャンネルの生命線。愛にあふれた、どこにもない蜷川追悼番組を見せてくれた。
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