オリジナル番組アワード 大賞
TMSアニメ50年のDNA
アニマックス
(株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン)
トムス・エンタテインメント アニメ制作50周年を記念して制作した26時間特別番組。
トムス設立当時の貴重な資料からインタビューを交えトムスの原点アニメ「ビッグX」の制作から50年にわたって脈々と受け継がれるDNAをさまざまな視点から紐解きながら構成した特番を企画制作。
作品紹介
「TMSアニメ50年のDNA」は50年に渡って受け継がれるDNAを12のテーマで紐解きながら紹介。
1. トムスの原点、2. レジェンドたちのDNA、3. スポ根のDNA、4. ヒロインのDNA、
5. ドキドキ!ワクワクのDNA、6. 恐怖を描くDNA、7. 挑戦のDNA、8. カワイイのDNA、
9. アニソンのDNA、10. 家族を描くDNA、11. ルパン三世のDNA、
12. DNAの集大成 名探偵コナン
12のテーマの制作パートに関連したアニメ番組を編成し26時間を構成。TMSアニメ制作50周年というテーマではあるが放送時間帯によって子供も大人も楽しめる内容の特別番組になっています。
【講評】 ノンフィクション作家 吉岡 忍
オリジナル番組アワードも、5回目を迎えた。衛星放送の普及定着にともない、各チャンネルはその特性に合わせたオリジナル番組の制作を本格化させ、その質も年ごとに上がっている。私たち審査委員会は、こうした全体的動向をさらに加速させ、地上波テレビと並び立つもうひとつの放送軸としての地位を不動のものとするために、従来の部門ごとの最優秀作品のなかから、さらに大賞を選定することにした。これはいわば、この1年間の衛星放送の〈顔〉である。
その第1回目の受賞作が、本作である。
アニメが、現代日本の文化・表現の大きな位置を占めていることは言うまでもない。だが、映画やテレビと二人三脚で自己を形成してきたここ半世紀の舞台裏でどんな苦心と工夫があったのか、何が飛躍のきっかけとなったのか等々については、知られているようでいて、案外知られていない。もしそこを深く探ろうとすれば、アニメに造詣の深い制作者が、関係者を訪ね歩き、たくさんの作品を見、その細部に目を凝らさなくては中途半端なものになる。
まさに、こここそ専門チャンネルの出番といわなければならない。
受賞作は、何編かの幻の名作の放送を交えた26時間の特別編成中に差し挟まれたエピソード集であるが、その1編1編が日本アニメの歴史を語り、作者の時代の気分をよみがえらせ、技法を解き明かして、見応えがある。私たちの網膜を通り過ぎていったアニメの意味に気づかされ、あらためてその奥深さを思い知らされる。
まさに衛星放送ならではの、The Best of the Bests として、顕彰する。
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