オリジナル番組賞 ドキュメンタリー番組部門
ノンフィクションW
萩本欽一 73歳 覚悟の舞台へ
~「THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」
完全密着~
WOWOWプライム(株式会社WOWOW)
テレビで一時代を築いたコメディアンが、時代とともに「笑い」の場を舞台に移し、その舞台からも姿を消そうとしています。その貴重な公演を収録・放送し、合わせてドキュメンタリーとしても取材を行うことで、萩本さんのコメディアンとしての覚悟を描きたいと思いました。
作品紹介
東京・浅草でキャリアをスタートさせ、長年にわたり、“日本の笑い”を牽引してきたコメディアン・萩本欽一が、2014年3月の明治座公演をもって、舞台ヘの出演を最後にすると発表した。
公演のタイトルも、文字通り「THE LAST」と銘打たれていた。
ステージを駆け回り、体全体で笑いを生み出し、観客の反応を見て、公演中にも台本を大きく変えていく欽ちゃんの舞台づくりは、非常に体力を消耗する手法であり、舞台を退くことを決めた理由の最たるものも、体力の衰えだった。
「もう自分が目指す笑いに、自分の体がついていかないのよ」と語る欽ちゃん。稽古から最終公演までの120日間。体力を振り絞り、軽演劇の“笑い”にこだわる欽ちゃん、その最後の舞台に密着する。
【講評】 ノンフィクション作家 吉岡 忍
戦後日本のテレビと舞台のコメディー界を長年にわたって牽引してきた萩本欽一。相方の坂上二郎亡きあとも活躍してきた彼も、はや73歳。体力的に厳しい、と舞台公演をやめる決意を固めるときがきた。その最後の舞台に密着し、素顔をとらえようとした意欲作である。
一般に、よく知られた人物のドキュメンタリーは表情や言葉に意外性が少なく、平板になりやすいものだが、萩本の人柄なのか、いい現場と瞬間を選んでいるせいなのか、素の表情がみごとに描かれている。幕が上がるぎりぎりまで台本をいじり、変えてしまうという緊迫感。体の向きひとつで舞台イメージを変えてしまうカンのよさ。舞台裏で苦しげに酸素吸入をし、笑いながら舞台に飛びだしていく健気さ。そういうシーンのひとつひとつがコメディアンとしての萩本欽一のひたむきさを浮き彫りにすると同時に、制作者の人を見る目の確かさを感じさせる。
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