BCH符号(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem
誤り訂正符号の1種で、誤り訂正能力やデータ長を柔軟に設計できる符号です。
Bose、Chaudhuri、Hocquenghemの3人の開発者の名前が名称の由来です。
BS[Broadcasting Satellite]
放送のための人工衛星のことです。総務省から放送用に割り当てられた周波数を使っています。海外ではCS・BSといったよび分けは特にされていません。
BSデジタル放送
放送のための放送衛星(BS)を利用したデジタル放送サービスのことです。2000年12月にNHK、民放系無料放送5局、有料放送ではWOWOW、スター・チャンネルの本放送が開始しました。
その後、新BS放送として、2011年10月より当社が運営するBSスカパー!など12チャンネルが開局し、翌2012年3月には更に7チャンネルが開局し、計31チャンネルとなった。
CAS[Conditional Access System]
CS・BSデジタル放送やケーブルテレビなどの有料放送サービスで用いられている限定視聴制御方式です。これにより、視聴者が各々の視聴契約に基づいて視聴するチャンネル制御や番組視聴情報を管理しています。
C-CAS[Cable Conditional Access Systems]
ケーブルテレビ局におけるCAS(限定視聴制御方式)の総称です。
CS[Communications Satellite]
通信のための人工衛星のことです。以前まで「通信=AとBとの間で情報をやりとりする」「放送=Aからx(不特定多数)へ情報を送ることができるが、xからAへは送ることはできない」と区別されていました。しかし最近では、放送と通信の境界があいまいになってきています。
DTH[Direct To Home]
衛星を通じて家庭へ直接番組を配信することをいいます。
スカパー!サービスはDTH、プレミアムサービス光はFTTHとも呼ばれています。
DLNA/DTCP-IP
DLNA(Digital Living Network Alliance)は、パソコンやデジタル家電機器のオープンな接続環境を実現するために結成された業界団体です。DLNA発行の「ホームネットワークのデジタル機器設計ガイドライン」に適合した製品がDLNA認定製品となります。
また、DTCP‐IPは、Digital Transmission Content Protection over Internet Protocolの略で、IEEE 1394などの通信規格において実装されていた著作権保護技術であるDTCP(Digital Transmission Content Protection)を家庭内LANなどのIPネットワーク に適用したコンテンツの著作保護規格です。
DVB-S.2( Digital Video Broadcasting - Satellite - Second Generation )
ETSI(European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化機構)により規定された衛星放送の伝送規格です。
従来の衛星放送の伝送規格であるDVB-S規格を拡張、改善した先進の伝送規格で、チャネル・コーディングや変調の進歩により、これまでのDVB-S規格に比べ衛星通信リンクの容量を30%向上できます。また、誤り訂正方式においても、外符号に 「BCH符号」を、内符号に「LDPC符号」をかける二重の符号化により、高効率且つ高能力の誤り訂正を実現しています。
DVB-S.2規格は、「H.264/MPEC-4 AVC」などの新しい圧縮符号化技術や衛星技術と組み合わせて利用することで、HDTV、ブロードバンド・インターネットなどの高データレート・アプリケーションの効果的な配信や双方向サービスを可能にするだけでなく、従来のトランスポンダにおいて放送できる標準チャネル数を大幅に増加させることができます。
8PSK[8 Phase Shift Keying:8相位相変調]
搬送波(キャリア)の位相を変化させることによってデジタル信号を伝送する位相変調方式(PSK:Phase Shift Keying)の一種です。8PSKは、45度ずつ位相をずらした8つの波形を使い、それぞれに「000」「001」「010」「011」「100」「101」「110」「111」を割り当てる変調方式です。一度の変調で3ビットの情報を伝送することができます。
FTTH[Fiber To The Home]
光ファイバーケーブルを伝送路として、家庭へ直接番組を配信することをいいます。
プレミアムサービス光はFTTHのサービスです。
GPS[Global Positioning System]
米国国防総省の人工衛星を使って現在地を知ることができるシステムで「全地球測位システム」ともいいます。4個以上のGPS衛星からの距離を同時に計測して自分の位置を知ることができます。GPSと地図とを組み合わせたカーナビゲーションシステムや車両・船舶などの位置を知るために利用されています。
H.264 | MPEG-4 AVC
ITU-TとISO/IECとが合同開発した汎用的な動画圧縮技術です。従来の「MPEG-4」に比べ、圧縮過程の多くの面で改良されており、新たに算術 符号化やフィルタなどのツールも追加され、圧縮率は「MPEG-2 Video」の2倍以上、「MPEG-4 Part2」の1.5倍以上とされ、理論上は現行のDVD ディスクの画質を保ちつつ、同じ容量で2倍以上の時間の映像を保存出来るとされています。 映画やコンサートなどの動画コンテンツやブロードバンド上での本格的な高品質動画配信、携帯機器向けのコーデックとして急速に普及しており、 「プレミアムサービス」でも採用しています。
IP伝送
IP(Internet Protocol)を用いた伝送方式で、電気通信事業者のIP網を利用したIPマルチキャスト方式とIPユニキャスト(VOD映像伝送)方式があります。この方式を利用したIP放送は、専用のIP網により、放送(多チャンネル放送や通常放送の再放送を含む)、VODなどのサービスを専用のチューナーを用いて一般のテレビなどで視聴可能です。
IRD[Integrated Receiver Decoder]
アンテナで受信した映像・音声などのデジタル信号をテレビで映し出すための装置です。
一般では“チューナー”と呼ばれています。
ISO/IEC
[International Organization for Standardization / International Electrotechnical Commission]
(国際標準化機構 / 国際電気標準会議)
国際標準(Global standard)とは、製品の品質、性能、安全性、寸法、試験方法などに関する国際的な取極めのことです。(日本工業標準調査会)
国際標準化機構は電気分野を除く工業分野の国際的な標準である国際規格を、国際電気標準会議は 電気に関する国際規格を統一するための組織です。
ISP[Internet Service Provider]
インターネット接続業者のことです。ユーザーからのアクセスを受けて、インターネットに接続するサービスを提供しています。
ITU[International Telecommunication Union] (国際電気通信連合)
電気通信(有線通信及び無線通信)の利用に係る国際的秩序の形成に貢献する国連専門機関です。
主として,
(1)放送や衛星通信等無線通信で使用される電波の国際的な分配及び混信防止のための国際的な調整、
(2)電話やファクシミリ、移動体通信、ハイビジョン等電気通信の世界的な標準化の促進、
(3)開発途上国に対する技術援助の促進
を行っています。
(外務省HPより)
JCSAT
スカパーJSATが持っている通信衛星の名称の一つです。「JCSAT-2A」といった名前の通信衛星があります。
Kaバンド/Kuバンド/Cバンド/ Sバンド
Kaバンドとは、17.3~31GHzの周波数帯をいいます。一般的に通信衛星から地上へ送るのに17.7~21.2GHzの電波を、地上から通信衛星へ送るのに27~31GHzの電波を使用しています。Kuバンドとは、10.6~15.7GHzの周波数帯をいいます。一般的に通信衛星から地上へ送るのに12.25~12.75GHzの電波を、地上から通信衛星へ送るのに14.0~14.5GHzの電波を使用しています。Cバンドとは、3.4~7.075GHzの周波数帯をいいます。一般的に衛星通信では、通信衛星から地上へ送るのに3.4~4.2GHzの電波を、地上から通信衛星へ送るのに5.8~6.7GHzの電波を使用しています。Sバンドとは、1.71~2.7GHzの周波数帯をいいます。スカパーJSATはその周波数帯の中の2.5~2.7GHzの帯域を使用しています。
LDPC符号(Low Density Parity Check)
誤り訂正符号の1種で、誤り訂正能力が非常に高いという特徴から注目されています。先進の衛星放送伝送規格である「DVB-S.2」をはじめ、IEEE802.16e(モバイルWiMAX)等にも採用されています。低密度パリティ検査ともいいます。
MPEG-2
国際標準化機構 ( ISO ) と国際電気標準会議 ( IEC ) が、国際電気通信連合 ( ITU ) と連携をとりつつ国際標準化した、通信、放送、蓄積メディアに関する汎用的なデジタル圧縮方式です。
現行テレビからHDTV までの幅広い画質レベルにフレキシブルに対応できる方式で、1994年 11月に標準化が完了しました。
PID
トランスポートパケットがどのようなデータを内包しているのかを表すパケット識別子。
PPV[Pay Per View]
ペイ・パー・ビューの略です。1番組ごとに視聴料が課金されるシステムです。リモコン操作で、映画1本、スポーツ1試合、コンサート1回などの単位で番組を購入することが可能です。
RF伝送
放送規格の信号(Radio Frequency)を電気通信事業者の光通信網を利用しそのまま伝送する方式です。
SNG[Satellite News Gathering]
ニュース素材や番組素材を、取材現場などから通信衛星を経由して放送局などに伝送する、番組素材収集システムのこと。可搬地球局の小型化により、テレビ局だけでなく様々な分野で利用されています。
STB[(Digital) Set Top Box]
CS・BSデジタル放送やケーブルテレビなどの有料放送サービス視聴者宅内に設置するデジタル放送受信端末です。
Superbird
スカパーJSATが持っている通信衛星の名称の一つです。「Superbird-C2」といった名前の通信衛星があります。
VOD[Video On Demand]
ケーブルテレビや高速通信網を使用し、視聴者がみたい映像を常時、要求に応じて提供するサービスです。
VSAT[Very Small Aperture Terminal]
VSATは超小型地球局ともよばれる双方向の衛星通信用送受信設備のことです。従来アンテナの直径は1.8mていどの大きさで、今後、小型化される傾向にあります。VSAT同士の通信の場合、親局(ハブ局)を経由して情報をやりとりするのが一般的ですが、海外ではハブレス(親局を経由しない)で通信できるVSATも使われています。